ギャンブルなどの浪費が原因で作ってしまった多額な借金・・・。
 

あなたは、借金が支払い不能に陥っておりながらも、「ギャンブルが原因だから免責にならないのではないか」と不安な日々を過ごしていることでしょうか。

 
中には、ギャンブルを知られるのが恥ずかしく隠しておきたいために、自己破産の申し立てを躊躇っているあなたかもしれません。
 

この章では、ギャンブルなどの浪費が原因で借金に苦しむあなたのために、「ギャンブルが借金の原因だと免責決定が得られないかどうか」さらに「ギャンブル依存症と自己破産への関係」をわかりやすく解説いたします。
 

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ギャンブル浪費が借金の原因でも「免責」となる場合がある

 
目の前のあなたは、もしかすると「借金を返済するためにギャンブルにはまっていってしまった」あなたかもしれません。

 
そして、自身のギャンブル癖が原因で、家族を借金苦に巻き込んでしまったあなたかもしれません。

 
もっとも、借金を負うに至った主な原因が、極度の浪費や賭博などといった行為で過大な債務を負うことになった場合、「過怠破産罪」として免責不許可事由にあげられていることから、借金の免責は認められておりません。(破産法366条の9、375条)
 
関連記事>>>免責されない免責不許可事由と後に免責される裁量免責の違いとは?

 
しかしながら、自己破産とは借金に苦しむ人のための救済制度です。

 
つまり、裁判所に申し立てて、最終的に借金の返済が免除される「免責」の決定を受けることにより、借金が免除される制度でもあるのです。
 

返済に悩んだ末に自殺や夜逃げ、そして犯罪などの防止のために、借金で苦しむあなたの道を開いているのが「自己破産」という制度なのです。
 

関連記事>>>借金の滞納続きで返済不能。夜逃げを考える前に自己破産の検討を

 

免責不許可事由の決定は裁判所の裁量によって決まる

 
過去の裁判例では、バーやキャバレー、女遊び、ギャンブルなどの行為が「過怠破産罪」のなかの浪費(または射こう行為)によるものであっても、「過大なる」債務には当たらないとして免責を許可した判例がありました。

 
上記のようなギャンブルによる借金の場合、免責不許可事由に該当するかどうかは、まさに「裁判官の裁量」によって委ねられることになります。

 
通常の常識範囲内でのギャンブルであれば、一般的には免責を受けられますが、まずはあなた自身が「ギャンブルは免責不許可事由に該当する」ことを認識し認めることが大切になります。
 

あなた自身による「ギャンブルは免責不許可事由に該当する」ことを認めたことで、裁判所はあなたの経済的更生を考慮されて免責を許可するケースが多くあるのです。

 

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あなたのギャンブル浪費に陥った背景や、生活状況、将来の見通し、もしくは診療内容などを詳細に示すことによって、裁量免責が得られる場合もあります。

東京地裁での「ギャンブル浪費による」免責の許否の例

 
ギャンブル浪費などの問題行為において、東京地裁での免責許否の判断については、
 

・浪費関係の場合、負債総額の1~2割
 
・賭博関係の場合、負債総額の2~3割
 
・詐欺関係の場合はそれ以上の任意弁済

 
それぞれ上記の弁済を勧告し、一部弁済を履行した場合には、裁量的に免責を認めるというような運びになっております。※詳細は東京地裁にご相談ください。

 

ギャンブル依存症の場合の免責不許可事由への対応は?

 
ギャンブルが借金の原因である場合の自己破産申し立ては、上記で述べたように免責不許可事由に該当となりますが、他の債務整理でも該当されるのでしょうか。

 
ところが、任意整理や個人再生手続きでは、ギャンブルが原因での不認可とはなりません。

 
したがって、自己破産を考えるあなたの場合、任意整理などの手続きを考えることも念頭にいれましょう。
 

それでは、根本からギャンブル依存症となっている場合、債務整理はどのように考えたらよいのでしょうか。
 

ギャンブル依存症の場合の借金の債務整理方法を考える

 
債務整理はあなたやご家族にとって生活再建への大きなチャンスですので、まずは借金の原因を十分確認する必要があります。
 

あなた自身が「ギャンブル依存症」である場合、借金の根本原因である「ギャンブル依存症」の治療を最優先に進めていかないと、何度も何度も借金が繰り返されてしまいます。
 

しかしながら、「自分はギャンブルは好きだけど依存症ではない」と自覚できない場合もありましょう。
 

そこで、あなた自身によるギャンブル依存症の簡単チェックをしてみましょう。
 

①全体の収支から見て、ギャンブルにつぎ込む金額が多すぎてバランスを失っている。
 

②上記の状況を自分でコントロールすることが困難になっている。

 
このような状態のあなたは、ギャンブル依存症の可能性があるのです。

 

ツワブキ(困難に負けない)ツワブキ(困難に負けない)

ギャンブルを始めたのは、あなた自身の責任になりますが、「やめられない状況」に陥ったあなたが立ち直るには「治療を専門」とする専門家の手助けが必要になるのですよ!決して恥ずかしいことではありませんからね

ギャンブル依存症の治療を最優先に!

自らが依存症との自覚があっても、ギャンブルをどのようにしてやめたらいいのか分からないあなたかもしれません。
 

さらには、借金の原因がギャンブルであると理解をしているので、「ギャンブルはいつでもやめられる」と思っている場合もありましょう。
 

しかし、仮に債務整理を行っても、再びギャンブルのために新たな借入を繰り返してしまうことが容易に予測ができることから、安易に債務整理をするべきかと問題に直面することになります。

 
場合によっては、「債務整理をすることが、ギャンブル依存症治療への妨げとなる」こともあるのです。
 

あなた自身で医療機関に行くことは大変なストレスであり、できれば避けたいことでしょうか。

 
しかしながら、医療機関の治療を行っていても、それで依存症が完治するわけではありません。

 
それでも、依存症という根本原因を退治しないことには、あなた自身もご家族をも借金で苦しむ人生に陥てしまうのです。
 

あなたが治療に専念できるように・・・

 

あなたがもしも、借金問題を弁護士や司法書士へご相談なさる場合、ギャンブルのことも全てを包み隠さず相談されてくださいね。
 
債務整理に特化して全国対応!信頼と実績の弁護士・司法書士をご紹介

 
あなた自身がギャンブル依存症の治療に専念できるように、その際は弁護士が医療機関との連携を図ることが必要となりましょう。

 
ご家族の方においては、ギャンブル依存症などの問題を多角的に把握される様々な専門家や行政、全国に展開される自助グループ等の市民ネットワーク等と連携を取りながら、生活再建を図っていきたいものです。

 
再びのギャンブル依存症に戻らないためにも、どうか自助クループや自治体の施設などを併用しながら回復を目指してくださいね。

 
なお、依存症ご本人や、ご家族からの相談に臨機対応している支援団体も多くみられます。

 

依存症ご本人やご家族への借金相談窓口

 
最後に、ギャンブルが原因による借金問題への取り組みに対して、行政からの対応を下記にてご紹介いたします。

 
数多くの自助グループや医療機関が掲載されておりますので、ぜひ、ご参考になさってください。
 
ギャンブル等依存症でお困りの皆様へ :平成30年3月30日公表:内閣官房 警察庁 金融庁 消費者庁 法務省 厚生労働省 農林水産省 経済産業省 国土交通省
 
【消費者庁】ギャンブル等依存症でお困りの皆様へ
 
上記では、ギャンブル依存症の治療に向き合う方々への参考資料が整っております。

 

ツワブキ(困難に負けない)ツワブキ(困難に負けない)

ギャンブル依存症のあなたが今、一番に動くことは、早くに!治療ルートに乗ることなのです。そこに行くまでも時間が必要かもしれません。しかし、どうか依存症との闘いを諦めないでくだいさい。なお、ご家族へはもちろんのこと、弁護士または司法書士にも今の状況を包み隠さずお話ししてください。この記事をご覧になられた“あなた”は、もう既に、ご自身に負けない勇気の1歩を踏み出せたのですから!